使う前に:本ツールの数値はすべて一般的な目安・計算式です。特定の患者の判断を代替しません。実際は各機種の添付文書、施設プロトコル、担当医師の指示、および画像・気管支鏡による確認が優先です。データは端末内にのみ保存され、送信されません。
ダブルルーメンチューブ(DLT)のサイズ
身長を入力してください
性別と身長からの一般的な目安を表示します
一般的な目安(左用DLT・成人)
| 対象 | French(目安) |
|---|---|
| 女性 身長 < 約152cm | 32 Fr |
| 女性 身長 約152〜160cm | 35 Fr |
| 女性 身長 > 約160cm | 35〜37 Fr |
| 男性 身長 < 約160cm | 37 Fr |
| 男性 身長 約160〜170cm | 39 Fr |
| 男性 身長 > 約170cm | 39〜41 Fr |
左用と右用
- 左用が第一選択。右主気管支は上葉枝の分岐がカリーナに近く、右用は上葉換気孔の位置合わせがシビア。
- 右用を検討:左主気管支に病変・圧排・変形がある、左肺全摘、左主気管支の手術など。
挿入長の目安(左用)
- 身長170cmで門歯から約29cm。身長が約10cm変わるごとに±1cm程度。
- 数値は出発点。挿入後・体位変換後は必ず気管支鏡で位置確認。
注意:身長・性別ベースは「入れるサイズの当たり」をつけるための目安です。胸部CT/胸部X線での気管径・左主気管支径の実測のほうが確実で、細すぎると気道抵抗増加・吸引困難・カフ過膨張、太すぎると気道・気管支の損傷リスクがあります。
施設メモ(この端末に保存)
自施設の選択基準・在庫サイズ・注意点を書き残せます
適正カフ圧の目安
| デバイス | 目安(cmH₂O) | ねらい |
|---|---|---|
| 気管チューブ(ETT) | 20〜30 (概ね25) | 過剰→粘膜虚血・術後嗄声、不足→リーク・微小誤嚥 |
| 声門上器具(LMA・i-gel 等) | ≦ 60 | 咽頭粘膜の虚血・術後咽頭痛を避ける |
| 気管切開チューブ | 20〜30 | ETTと同様 |
| DLT 気管カフ | 20〜30 | ETTと同様 |
| DLT 気管支カフ | シールに要する最小限 (多くは < 20、1〜2mL) | 過膨張は気管支損傷のリスク。気管支鏡下で最小量に |
カフ圧チェック
測定値を入力してください
ポイント
- カフ圧計(マノメータ)で管理。パイロットバルーンの触診法は不正確。
- 亜酸化窒素(N₂O)併用時はカフ内圧が経時的に上がる。術中も定期的に確認・調整。
- 体位変換・長時間手術の後は再確認。挿管直後は「リークが消える最小量」を目安に。
施設メモ(この端末に保存)
小児の気管チューブ ― 内径・挿入長の目安
年齢を入力してください
1歳以上は計算式、1歳未満は月齢別の目安を表示します
用いた計算式(1歳以上)
- 内径 ID(mm):カフなし = 年齢/4 + 4/カフ付き = 年齢/4 + 3.5
- 経口挿入長(cm)= 年齢/2 + 12(または ID × 3)
- 経鼻挿入長(cm)= 年齢/2 + 15
- 吸引カテーテル(Fr)= ID × 2 の目安
1歳未満の目安(内径 ID mm)
| 対象 | カフなし | カフ付き | 経口挿入長 |
|---|---|---|---|
| 正期産新生児(〜約3.5kg) | 3.0〜3.5 | 3.0 | 約9〜10cm |
| 乳児(〜6ヶ月) | 3.5 | 3.0〜3.5 | 約10〜11cm |
| 乳児(6ヶ月〜1歳) | 3.5〜4.0 | 3.5 | 約11〜12cm |
注意:式は目安です。1サイズ上下も必ず準備し、リーク(カフなしで20〜30cmH₂Oで軽度の漏れ)と挿管後の胸郭・呼吸音・カプノ・深さで最終確認します。近年はカフ付きチューブが小児でも主流です。
体重 20kg 以下は小児用の呼吸回路を使います(「呼吸回路」タブ参照)。
体重 20kg 以下は小児用の呼吸回路を使います(「呼吸回路」タブ参照)。
施設メモ(この端末に保存)
半閉鎖回路(circle system)の早見
体重 20kg 以下(おおむね 5〜6歳未満)は小児用回路を使う。成人用は蛇管が太く長く、回路のコンプライアンス(=設定した換気量のうち回路で消費される分)と機械的死腔が大きいため、小さい一回換気量が正しく届きません。小児用は細径・短い蛇管、小容量バッグ、死腔の少ないYピースを用います。
機械的死腔
- Yピースより患者側(エルボ、フレキシブルチューブ、HME)が死腔。増えると EtCO₂ が上がる。
- 小児では相対的な影響が大きいので、死腔の少ない接続を選ぶ。
HME(人工鼻)・フィルタ
- 吸気の加温加湿+細菌濾過。水濡れ・分泌物で閉塞すると気道内圧が上昇。
- 長時間・大量分泌では加温加湿器(アクティブ加湿)に切り替えを検討。
一方向弁(吸気弁・呼気弁)
- 固着・変形・水滴付着で不良になると再呼吸(カプノのベースライン上昇)。
- テスト換気時に弁が呼吸に合わせて動いているか目視。
CO₂吸収剤(ソーダライム)消耗のサイン
- インジケータの変色、缶の発熱、吸気側 CO₂ の上昇(カプノのベースラインがゼロに戻らない)。
- 低流量麻酔ほど消耗が早い。
新鮮ガス流量(FGF)の目安
- 導入・覚醒時、麻酔ガスを速く入れ替えたいとき:高流量(6L/min 前後〜)。
- 維持:低流量(概ね 0.5〜1L/min)でガス・薬剤・吸収剤を節約。
- 低流量ほど再呼吸・吸収剤消耗が進み、回路内の酸素・麻酔ガス濃度が設定とずれやすい。O₂濃度と麻酔ガス濃度のモニタリングが前提。
リークテスト(気密試験)
- 陽圧法:APL弁を閉じYピースをふさぎ、約 30cmH₂O 前後まで加圧して保持を確認(機種による)。
- 漏れは上流から:蛇管・フィルタの差し込み、吸収缶の装着・パッキン、気化器の取り付け部、APL弁・ベローズのシール。
始業点検で人が見る最小セット
- 予備の酸素ボンベ残圧、自己膨張バッグ、吸引の作動
- 一方向弁の動き、CO₂吸収剤の色と量、APL弁の可動と保圧
- 気化器の残量・確実な装着・インターロック
施設メモ(この端末に保存)